ブライダルチェックについて

ブライダルチェック

当クリニックのブライダルチェックは、女性特有の疾病に対応した、女性のための人間ドック(レディースドック)です。一般的な人間ドックで行われている血液検査や尿検査なども行いますが、それだけでなく、女性によく見られる病気のチェックも行います。男性に比べ、女性はがんによる死亡率が低めなのですが、全く罹患しない訳ではありません。乳がん、子宮がん、卵巣がんは、比較的に若い時期から発症するケースがありますので、しっかりと検査します。当クリニックではレディースドックとして一般的な健康診断項目のほか、様々なオプション項目をご用意しております。組み合わせて、ブライダルドックとしてもお受け頂けます。詳しくは、当クリニックまでお気軽にご相談ください。

当クリニックで行う主な検査

子宮頸がん検査

子宮の下の方にある子宮頸部に発生するがんです。性行為によってヒトパピローマウイルスに感染することによって起こるケースが非常に多く見られます。通常は、このウイルスに感染しても症状は表面化せず、自分の免疫によって自然に解消してきます。しかし、特に強力なタイプのヒトパピローマウイルスなどによって子宮頸部異形成という前がん症状が生じると、子宮頸がんを発症してしまうのです。比較的に若い年齢から発症することがあるため、各自治体で行われている子宮頸がん検診を受けたことがある方も多いと思いますが、さらにレディースドックで詳細な検査を受けておくと良いでしょう。

子宮体がん検査

子宮体がんは胎児を育てる子宮の内側に発生するがんであり、子宮内膜がんとも呼ばれています。発生の仕方には2つのタイプがあります。1つ目は、子宮内膜増殖症という前がん病変を伴い、徐々にがん化していきます。子宮体がんの約90%はこのタイプであり、比較的若い40~50歳代に多いがんです。2つ目は正常子宮内膜から一気にがんが増殖するタイプです。子宮体がんは生活習慣の欧米化に伴い、増加しています。不妊症、出産経験の無い方、肥満、糖尿病、高血圧の人はリスクが高いと言われているので、定期的にレディースドックで検診を受けることが大切です。

子宮卵巣超音波検査

子宮や卵巣の病変を見つけるには超音波検査が効果的です。放射線を使用しませんし、子宮体がん検診のようなほとんど痛みは伴いません。定期的に検査することにより、子宮や卵巣の状態に変化がないか観察することも出来ますので、1年に1回受けて頂くのがおすすめです。実際に検査を行う際には、エコーの通りを良くするためのゼリーをお腹に塗ります。その上で、プローブを滑らせるようにあてるだけなので、痛みはありません。但し、ゼリーがちょっと冷たく感じられたりして、不快な刺激を覚えることがあります。ゼリーはもちろん無害ですし、検査後におしぼりなどで拭けば、きれいに取れます。

性病検査

性行為を介して感染していく病気であり、クラミジア感染症、淋病、梅毒、性器ヘルペスなどがあります。このうちクラミジア感染症は、性的接触によってクラミジアトラコマティスに感染することで起こります。潜伏期間は1~3週間です。女性の場合、症状が軽く、無症状のことも少なくありません。しかし、放置すると不妊や、妊娠中に感染に気付かずに分娩となった場合に赤ちゃんに結膜炎、咽頭炎、肺炎などを引き起こす流産・死産の原因になることがあります。淋病も性的接触による粘膜接触で感染します。潜伏期間は2~7日です。女性ではおりものや不正出血が見られるか、あるいは症状が軽く、気づかないことも少なくありません。しかし、放置すると不妊の原因になることがあるほか、クラミジアと同じく赤ちゃんが淋菌性結膜炎になることがあります。その他の性病も胎児への影響などがありますので、しっかりと性病検査を受けておくことが大切です。

基礎ホルモン検査

不妊の月経不順の原因などを調べるには基礎ホルモン検査が必要となります。血液中に含まれる女性ホルモンの量などを計測すると、排卵や着床などに何らかの問題が生じていないか推測することが出来るのでますので、不妊症月経不順の診断に役立ちます。通常、月経のサイクルに合わせて様々な女性ホルモンの分泌量は変化していきます。この分泌が少なくなったり、逆に多くなり過ぎたりすると不妊月経不順の原因となるのです。なお、子宮や卵巣の病気の中には、女性ホルモンの異常をきたすものが少なくありません。従いまして、妊娠を考えている方だけでなく、何となく体調が悪いという方も、基礎ホルモン検査がお勧めです。

AMH(卵巣予備能)検査

AMH検査は、卵巣の予備能を調べるために行われます。発育過程にある卵胞から分泌される血中AMH値を測定することにより、卵巣内で待機している原始卵胞が少なくなっていないか確認できます。言い換えると、卵巣予備能の評価指数として注目されているのです。但し、AMHは単独の結果で治療方針を決めるものではなく、その他の検査や年齢や不妊期間などと一緒に、総合的に治療方針を立てるための検査の一つとして考えてください。