妊婦健診について

妊婦健診は、妊婦さんとお腹の赤ちゃんの健康状態を定期的に確認することにより、妊娠に伴う不測の事態が出来るだけ起こらないようにするため行われます。病気を患っているか否かを調べるだけでなく、妊娠期間中を心身ともに健康に過ごせるよう様々な相談を行います。
妊娠期間中は色々な変化が起こります。ご自身では特に体調の異変を感じず、順調に推移しているように見えても、母体や胎児にトラブルが隠れていることも少なくないのです。心身ともに健康を維持し、無事に出産を向けられるよう、妊婦健診は必ず受けるようにして下さい。
※妊婦健診の費用については、公費による助成制度もあります。妊娠が分かったら、お住まいの市町村に妊娠届を出すとともに、公費助成などの手続きを行うと良いでしょう。
当院では分娩は行っておりません。里帰り希望の方、当院で妊婦健診可能な方の32週ごろ(妊娠8か月終わりまで)までの妊婦健診を行っております。持病があるなど合併症により当院での妊婦健診は望ましくないと判断した場合には連携病院にご紹介させていただくことがございます。ご了承ください。
妊婦健診の主な内容
妊娠していることが分かったら、担当の産科医師とともに妊婦健診のスケジュールを決めていきます。様々な病気のチェックだけでなく、日常生活の注意点、食事、出産予定の場所などについても、ご家族や関係者と相談のうえ、考えていくことになります。妊婦健診の内容に関してはケースバイケースの面もありますが、標準的なプログラムは下記のようになっています。
妊婦健診では以下のものを受付でお出しください。
受付でお出しいただくもの
- 当院診察券
- 保険証
- 母子手帳
- 妊婦健康診査受診票(すべてお持ちください)
妊婦健診での検査項目
妊婦健診では、毎回定期検査+時期に合わせ必要な検査を追加する形でお母さんと赤ちゃんの健康をチェックしていきます。
定期検査とは以下の検査を言います。
- 血圧測定
- 体重測定
- 尿検査
- むくみチェック
- 赤ちゃんの超音波検査
妊娠初期(初診~16週未満)に行う検査
- 定期検査
- 血液検査(血液型、不規則抗体検査、貧血検査、梅毒血清反応、B型肝炎ウイルス抗原検査、C型肝炎ウイルス抗体検査、風疹ウイルス抗体検査、HIVスクリーニング検査、HTLV-1抗体検査)
- 子宮頸がん検査(細胞診)
- おりもの検査
- 性器クラミジア検査
妊娠中期(16週~28週未満)に行う検査
- 定期検査
- 血液検査(貧血検査、血糖検査)
- 胎児スクリーニング検査
- 胎盤・頚管長チェックエコー
妊娠後期(28週~32週まで)に行う検査
- 定期検査
妊婦健診で毎回行う検査
- 子宮底長の計測
- 腹囲の測定
- 胎児の大きさや位置の確認
- 胎児の心音検査
- 体重測定
- 血圧測定
- 尿検査(糖、蛋白など)
- むくみの有無
- など
※上述の検査のほかにも、必要に応じて随時、検査を行います。